須磨寺前商店街のちょうど中心あたりに位置する、鉄板ビストロ 㐂らく(きらくと読む)。お好み焼きが中心です。
須磨寺前商店街は18時ぐらいには人通りがめっきり少なくなります。それに合わせて多くの店が閉めますが、きらくさんは夜中の20時まで開いており珍しい存在です。静かな夜の商店街のなかで、店内からは、シャッ、シャッというコテが鉄板を走る気持ちいい音が聞こえてきます。

店主の塩谷さんは、もともと須磨の元迎賓館レストランの「ルアン」でウェイターとして働いていました。
ルアンとは須磨の元迎賓館の邸宅レストランです。LE UN(ルアン)、須磨寺の駐車場から徒歩3分ですが、外からは森林にしか見えません。約3,000坪の敷地に洋館、日本庭園、チャペルなどが存在する神戸でも屈指の宝石箱のような高級空間です。そういったところでウェイターをされていた塩谷さん。普段はオモロい鉄板焼きのあんちゃんという雰囲気ですが、ルアン仕込みのエレガントな接客力がたまに垣間見れます。そのギャップも隠し味なんですよ(^ ^)
豚玉やシーフード焼きそば、ふわふわオムレツなどを頼みました。チビたちがいたので、鉄板ではなくプラスチック製の器にお好み焼きを入れてくれています。
うめーんだな、これが。

現在「きらく」があるところには、もともとお好み焼き屋「ふうふう」という店がありました。ふうふうを経営していた方が、ルアンで働く塩谷さんに声をかけ、バトンタッチしました。詳しくは不明ですが、ざっくりそんな経緯です。確か2015年前後のことです。
塩谷さんはとにかく明るく前向きな男。
新型コロナ騒動が生じたときも、いち早くテイクアウトに取り組んだり、お客さまのために空間を配慮したりと、とにかく早くて積極的な男。
須磨を盛り上げたいという思いが強く、今後の須磨地域の活性化に欠かせない重要パーソンです。私にはない女子高生みたいなアイデアを出す男でもあり、店内にはあっちこっちにちょこちょこっとしたメニューがたくさん書いてあったり貼ってあったり。

↑こういう感じは私は逆立ちしても描けません笑。
本日も帰り際に、「あれ、おでんってやってるんですか?」「おでんありますよ」「どこに?」「ここに」みたいな会話をしました。
隠れている手元の蓋をあけたら、おでんの湯気がふわっと立ちました。「あ、ほんまですね」と。そんなのよくちょこちょこ仕込むなぁと感心した次第です。ルアンも宝石箱なら、きらくのこのわちゃわちゃした空間も門前町の宝石箱です(ちょっとうまいこと言った!)。
食べて食べて飲んで飲んでして一人2,400円とかなので、
(というか、今日はお酒も飲んでいないので家族で3,000円とかですが・・)
いつも「やっす・・・」「これは安いよぉ・・・」と思ってしまいます。熱い鉄板の前で一心に美味しいアツアツのお好み焼きを拵えている塩谷さんを見ていると、もうすこし価格をあげないともったいないんじゃないかなぁ・・と。同じ商人として感じます。
もっと値上げするように要望しておきますが、皆様どうぞ安いうちにも一旦、まずは一旦ご来店ください!
塩谷さんとはこれからじゃんじゃん絡んで、仕事や地域の前向きなオモロイ話をしていきます。