しんどい心の処方箋まんじゅう①開発秘話

「しんどい心の処方箋まんじゅう」

薬ではありません。饅頭です(^ ^)

須磨寺副住職小池陽人氏が出版された書籍「しんどい心の処方箋」(柏書房)にちなんだ饅頭として拵えました。

ジャンルとしては「乳菓」というもの。

あんこという和の文化。卵や牛乳をベースとした生地という洋の文化。和洋が融合したお饅頭です。

当社、神戸天ペロは、かりんとう饅頭専門店としてやってきましたが、次に商品開発するなら、かりんとう饅頭の「真逆」のようなものが良い。かりんとう饅頭の硬質感と対をなすような、柔らかな優しい材質感覚。刺激のない、ほのかな幸せが口内にふわりと広がるような・・・。

そんな思いから乳菓というものの研究にいつからか取り組むようになりました。

5,6年前に、神戸フランツの社長様から

「あんこを大砲で撃ったら、クッキーを大砲で撃ち返してきてドッキングしちゃった!みたいな商品を作ったらどう??」

「和洋が戦って手を結ぶみたいなストーリーや」

「天ペロさんっぽいやないの?」

と、洋菓子店を急成長・急拡大させた天才ならではの、愛のあるぶっ飛んだアドバイスを受けていました。まったく真似できない発想です。・・・すごいです。

よく考えるとこのアドバイスが頭に残っていたのかもしれません。

また、神戸洋藝菓子ボックサンの福原社長からも乳菓の製造に関するお話をしていただいていました。

一応、当社は和菓子屋ですが、神戸の洋菓子界から大きなお力をいただいています。当然感謝しています。しかし、感謝は良いものを売って売って幸せをばらまいて会社を成長させることでしか返せないと思ってもいます。さあ頑張らねば・・・。

乳菓の開発には多大な時間を割きました。

なかなかの大変な子でした。

あんこの水分を増やせばしっとり柔らかになるといった単純なものではありません。お菓子の世界の迷宮です。特に乳菓は、きっちり火が通っているけど生地が割れないピンポイントの温度と時間というのがあって、2mm狂ったら全部割れて廃棄という感じの繊細な子です。

ある程度データが集積してそろそろ完成させたいなと考えていた頃。

新型コロナ騒動による営業自粛が襲いかかってきました。

積んだ石が全部崩れていく不安。

私は店を閉めて全員に休暇をとってもらって、ひとりで乳菓の作り込みに時間を投入しました。困ったときは初心に帰る。神戸天ペロを開業した2007年のあの頃にちょっと戻ったようでした。当社の初心は商品開発や研究です。

この柔らかさ、しっとり感。

口の中に広がる優しい香り。きっちり火が通っているけど割れていない。

ようやくイケる!という状態になった時は、やはり嬉しいものです。

ものが出来たら次にどういうネーミングにしようかと考えました。

須磨寺では小池陽人副住職をはじめとして、日々の勤めを果たしながら法話を広めるという八面六臂の活動をされています。この素晴らしい動きに添いたいと思いました。新型コロナは多くの人に故郷への回帰を促したように感じます。私もお菓子というものを通じて地域の役に立ちたいと明確に考えるようになりました。

小池陽人副住職は、「しんどい心の処方箋」という書籍をリリースしています。

出版されたのが2020年の2月下旬でした。

つまり、新型コロナ旋風が吹き荒れる直前でのリリースでした。

本一冊作るのは大変な作業でしょうが、ようやく世に問いかけようとしたまさにその時に、世間の意識は新型コロナ一色に染まったという流れでした。

YOUTUBEでも大人気の陽人さんの書籍・・・。もっと注目を集めて良いはずでしたが、何もかもが吹き飛んでしまいました。あの時期、和菓子屋が「こだわりの白玉ぜんざい食べに来て〜」などとは一切言えなかったように、寺としても「本を・・・」とは言えない状態です。ましてや参拝される方にはご高齢な方も多い。

書籍を読んでいる者としては、「もったいなし・・・」の一言に尽きます。

内容としては、まさに疲弊した現代社会にぴったりです。読んでもらいたい本です。

タイミング的にもばっちりです。

なんとかならないかな。

単純に「陽人饅頭」を作ろうといった話を陽人さんに相談させてもらっていました。が、今この時は、書籍の題名がダイレクトに入った「しんどい心の処方箋まんじゅう」がふさわしいのではないかと考えました。陽人さんも気持ちよくOKしてくれました。

こちらの饅頭には、陽人さんの法話が付いてきます。

そうそう、法話といっても「なにそれ?」という感じかもしれませんね。

簡単に言うと「ええ話」です笑。

笑いと学びのあるステキな「ええ話」を読みながら、優しい乳菓を召し上がる。

そして心を癒し、・・・ぐっと頑張ってもらいたい。

そんな饅頭です。

私の周りにも何かとダメージを受けて凹んだ方がいます。しかし、いつまでも凹んでいてもらっては困る。そんな方って、あなたの周りにもいませんか? 

商品を作るときは「ペルソナ」といって、誰のために作るのかという具体的なイメージを働かせたりします。しんどい心の処方箋まんじゅうのペルソナは、まさにいつまでも凹んでもらっては困る人。お前さん、自分で思ってる以上に大切な人なんやで! いつまで凹んどるの?! そんな方のことをペルソナにして作り上げた饅頭です。

自分自身のため、あるいは、自分の周りにいるいつまでも凹んでもらっては困る人のための饅頭です。

陽人さんの数ある法話のなかから陽人さんと相談の上まさにぴったりな法話をチョイスしました。

明るく、楽しく、前を向いて進んでいきましょ!

須磨を訪れた際にも是非当店にお立ち寄りくださいませ。

追記:2020/9/27

しんどい心の処方箋まんじゅう②もアップしました!

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